• 脳の血管が老化して起こる動脈硬化が、脳血管性認知症の原因になります。

    動脈硬化が重度になった場合、動脈硬化のない人や軽い人に比べて、認知症になる確率はなんと5倍以上にに跳ね上がるのです。

    血管が柔軟性を失っていくと、内側にコレステロールが沈着しさらに硬くなっていきます。内部が狭くなり、血流が滞るようになると、血栓(血のかたまり)が詰まって、脳梗塞を起こすことになります。

    かたまりといっても、ゼリーのようなものですが、細い血管は詰まってしまいます。こうなると、その動脈から血液の供給を受けていた脳の組織は壊死してしまい、これが動脈硬化が脳血管性痴呆へとつながるメカニズムになります。

    そして、これは糖尿病にも似ていますね。目の毛細血管が詰まって失明したり、足の先の血流が滞って壊死してしまうのです。それが脳でも起こってきます。

    多発性脳梗塞といって、小さな脳梗塞がいくつもできる人がいますが、その数が多いほうが痴呆の出現率も高くなるのは当然のことですよね。

    壊死してしまった部分によって低下する能力が違うので、ある部分では記憶がないのに別な能力はしっかりしているという、「まだらボケ・部分的なボケ」の症状がはっせいします。

    その場合は、自分で病気だという意識があるために悲観的になる人がいます。ある程度判断力もあるので、曜日がわからなくなっても「もう会社は辞めたから、曜日なんか関係ない」などと言い訳もできます。

    全体的に脳の機能が低下するアルツハイマー型認知症では、まったく話が通じなくなることも多いのですが、脳血管性痴呆はそこが違う症状になります。

    いずれにしても、脳血管性認知症の原因は成人病そのものなわけですので、日ごろから生活習慣に気を付けて、血管を若く保つようにしましょう。脳梗塞だって、心筋梗塞だって起こりえるわけですから・・

    >> 認知症・老人ボケへの対応と治し方を詳しく知りたい方はこちら
  • 認知症の分類には、大きく分けると、主として認知症が中心の変成疾患であるアルツハイマー型認知症や前頭側頭型認知症と、脳血管障害がベースにある血管性認知症とに分けられます。

    甲状腺機能低下症など、内科疾患からくる認知症類似のものや、うつ病など精神疾患も一見認知症のような症状を示しますので良く分析をしないといけません。

    これらの病気は認知症に似ているのですが、まったく異なる疾患であり、さらには治療可能な病気なわけです。

    認知症を疑ったら、まずは専門医に診断してもらって、治療可能な病気であるか否かの判断をする必要があります。これは急いで、しかも正確にしないといけません

    治療可能な疾患なのに、アルツハイマー型認知症と考えて、病院に行っても治らないと勝手に判断して放置してしまうのが最悪の状況です。

    専門医で、また精密機器を使わないと、認知症の正しいの診断は困難だからです。しかし、頻度からするといくつかの認知症の原因となる変性疾患が独立して診断されるようになってきています。

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